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センター長
原田 広史
Managing Director
Hiroshi HARADA
超耐熱材料センター
High Temperature Materials Center

新世紀耐熱材料プロジェクト
High Temperature Materials 21 Project


 新世紀耐熱材料プロジェクトでは、経験的・理論的特性予測や原子レベルの組織解析に基づいた合金設計手法により、1700℃級超高効率発電タービン, 高効率コジェネレーション用タービン, 次世代ジェットエンジンなどを実現するための高性能Ni基単結晶超合金および新コーティング技術, Ni-Co基タービンディスク合金, 白金属高融点超合金, Cr基合金などの先進耐熱材料の開発を行っています。また、実機環境を想定した動的・長時間特性評価解析, バーチャルエンジン試験などを行うとともに、他省庁や国内外企業との連携により、研究成果をジェットエンジンや発電ガスタービン実機に適用し、二酸化炭素の削減や省エネルギー化への貢献に努めています。

  In this project, we develop high temperature materials for 1700℃ ultra-efficient gas turbines with applications in power generation, small but efficient gas turbines for local power system, next generation jet engines, and in other high temperature systems.  These materials include Ni-base single crystal superalloys with new coating systems, as well as alloys with new concepts, e.g., platinum group metals (PGMs)-base refractory superalloys, Cr-base alloys.  In addition, Ni-Co wrought alloys with the temperature resistance of 750℃ are developed for turbine disc applications.  We design alloys by both empirical / theoretical approaches coupled with various analytical techniques to support the alloy developments.  Our alloys are currently being tested in gas turbines to demonstrate the capability to these new alloys to improve engine efficiency and to reduce CO2 emission.


センター長略歴

氏名・所属
原田広史(1951年愛媛県西条市生まれ)
物質・材料研究機構 超耐熱材料センター センター長
ロールス・ロイス航空宇宙材料センター センター長
学歴
1975年早稲田大学大学院理工学研究科修士課程(金属工学)
1989年工学博士
職歴
1975年 金属材料技術研究所入所
1983年 同  エネルギー機器材料研究グループ主任研究官
1992年 同  材料設計研究部第3研究室長
1999年 同  特別研究官
2001年 物質材料研究機構耐熱材料研究グループ主幹研究員
2002年 同  材料研究所、超耐熱グループディレクター
2006年より現職
この間、英国ケンブリッジ大学、材料・金属学科滞在3年(客員研究員)
研究歴
  • 工技院「ムーンライト計画:高効率ガスタービンの研究開発」(1979-88年)、および「高性能結晶制御合金」(1982-89年)にて普通鋳造、単結晶、超塑性など各種Ni基超合金の設計開発、合金設計ソフトの開発実用化
  • 新技術事業団日英共同研究事業「新素材の原子配列設計制御プロジェクト」(1990-95年)にて超合金の原子配置解析
  • NEDO先端分野提案公募プロジェクト「超高温ガスタービン用単結晶超合金の設計開発」(1997-1999年)総括代表研究者
  • 独立行政法人先導プログラム「新世紀耐熱材料プロジェクト」(第I期 1999-2005年度)にて第5世代単結晶超合金、高融点超合金など開発; 第II期 2005〜2010年度にて実用化研究中
  • ロールス・ロイス航空宇宙材料センター(物材機構内に2006年6月設置)にて耐用温度1150℃の次世代超合金開発中
受賞・表彰など
  • 日本鉄鋼協会俵論文賞(1980年):「Ni基鋳造合金の設計」
  • 市村賞功績賞(1989年):「合金設計プログラムと超合金開発」
  • 科学技術庁長官業績表彰(1994年):「超合金設計開発」
  • 第3回パーソンズ記念ガスタービン国際会議最優秀論文賞(1994年):「超合金の原子配置設計解析」
  • 日本金属学会功績賞(1996年):「超耐熱合金の設計開発」
  • 岩谷直治記念賞(2001年):「単結晶超合金の開発」
  • 文部科学大臣賞研究功績者(2001年):「超耐熱合金の設計開発」
  • CBMM社/英国材料学会チャールズハッチェットメダル(2005年):「Nb含有Ir基高融点超合金」
  • 日本金属学会谷川・ハリス賞(2009年):「Ni基超合金の設計,開発および実用化に関する研究」
  • 谷川熱技術振興基金 粉生熱技術振興賞(2009年):「ジェットエンジン及びガスタービン用超合金の基礎と応用に関する研究」
  • 文部科学省 ナイスステップな研究者2009年 に選定(2009年):「次世代超合金開発と実用化推進」
  • 第11回日本金属学会学術功労賞(2010年)
  • 科学技術庁注目発明選定証3件:
       超合金(2件)、NiTi金属間化合物材料(1件)
最近の論文リスト

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YOKOKAWA.Tadaharu@nims.go.jp
Last modified: Thu July 09 13:15:51 LMT 2009